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7月8日「温風至る(あつかぜいたる)」のお話

梅雨が明けて、じっとりと蒸し暑いころを指しています。

生ぬるく湿った風が吹き始めるのは、いつの時代も変わりません。首、胸、背中、そして腕まで、肌着がまとわり付くような天候のこと。“うっとおしい”・・・と言いたいですね。

この時に吹く風のことを「温風」と表現したのは自然な思いからなのかも知れません。今は扇風機やエアコン、そして避暑地に移動するなど、快適で近代的な暮らしが出来ますが、昔はせいぜい、うちわか扇子。寝るときはカヤを張って風鈴の音で涼しさを演出していました。

浴衣で出かけるホオズキ市、無病息災の縁起をかつぐ花火大会など、むし暑い夏の夜の楽しみです。

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